報道関係各位 プレスリリース
株式会社mitoriz
2019年7月2日
《働く主婦》の7割が仕事と介護の両立を望む
サステナブル∞ワークスタイルプロジェクトVOL.14
親の介護に関する調査報告第2回目
「介護経験者に聞く、仕事と介護を両立する気持ちの持ち方とは?」
■働く主婦(N=830名)の介護の実態 ・介護経験者は231名、介護未経験者は599名(「現在介護が必要な親族はいない479名」および「現在介護が必要な親族がいるが自分は担っていない120名」を含む」)で3人に1人が介護経験者。 ・介護経験者の介護を始めた平均年齢は43歳で期間は3年以上が44.6%、対象者は自分の親が6割。親の介護に関する調査報告第1回目参照>> ■働く主婦の介護形態や、介護中のお仕事状況 ・約7割が、仕事と介護の両立を望んでいる。(図表1) ・介護経験者の方のうち、8割が介護期間中に仕事をしており、就業形態は「個人事業主やフリーランス形態」が60.3%で最多。働き方は、「平日に働いていた」方が75.1%で、そのうち「フルタイム」で働いていた方が35.4%であり、平日の大半を働きながら、仕事と介護を両立していた。(図表2、図表3) ・介護経験者のうち、介護が理由で「離職の経験がある」方は27.3%となり、介護離職経験者は、自身の家族を含め、約3割に上る。(図表4) ・介護経験者が介護を行う上で、心がけていることは「頑張り過ぎない」が61.9%で最多で、「完璧主義にならない」が49.8%、「親族との会話の機会を増やす」が47.2%、「予定通りにいかなくても、気にしない」が45.0%と続く。(図表5) ・介護経験者の介護に関する情報収集の方法は、「医療・介護施設等の専門スタッフ」61.5%が最多。僅差で「市・区役所」の61.0%と続く。(図表6) |
フィールド・クラウドソーシング事業を展開する株式会社mitoriz(本社東京都港区、代表取締役社長:木名瀬博)が推進するサステナブル∞ワークスタイルプロジェクト(ライフステージが変わっても持続可能な働き方※1)第14回目は、「《働く主婦》の仕事と介護に関する意識調査」から、介護経験者の方の調査結果を中心にご報告いたします。
調査対象は当社に登録する働く主婦830名(平均年齢47歳・個人事業主やフリーランス形態が中心)であり、そのうち介護経験者は231名、介護未経験者は599名となり、3人に1人が介護経験者であったことがわかり、《働く主婦》の介護経験や、介護未経験者の備えや心構えを中心にご報告しました。
「《働く主婦》の仕事と介護に関する意識調査」第1回目▼
《働く主婦》親の介護「経験あり」3割 半数以上が仕事と子育て・介護を両立>>
今回は、介護経験者の方を対象に、介護中のお仕事状況などを中心に調査結果をご報告いたします。(調査期間2019年5月9日~5月15日、調査概要は下部に記載)
《働く主婦》の方に、介護を担うことになった場合、仕事と介護の両立をしたいか尋ねると、「両立したいと思う」が67.2%となり、7割近くの方が仕事と介護の両立を望んでいることがわかりました。
次からは、介護経験がある(現在介護を担っている)231名を対象に、介護期間中の就業状況や介護時に心がけていたことなどを調査します。
まず、介護期間中に「仕事をしていた」方は、81.8%となり8割の方が仕事と介護を両立していたことがわかりました。介護時の就業形態は、「個人事業主やフリーランス形態」が60.3%で最多で、「パートタイムなどのアルバイト形態」が36.5%と続き、「フルタイムなどの社員形態」は15.3%となりました。
次に、介護期間中の働き方を調査しました。
介護期間中の働き方を尋ねると、「平日に働いていた」という方が75.1%。そのうち「フルタイム」で働いていた方は、35.4%であり、3割以上の方が平日の大半を働きながら、介護と家庭を両立していたことがわかりました。
参考までに、今回の調査の中で、介護未経験の方(N=479名)に「介護をしながら、現在の仕事を続けることができると思うか」を尋ねると、「続けられると思う」と回答した方は、15.4%で、「続けられないと思う」と回答した方の25.9%を10.5ポイント下回る結果となりました(参考図)
こうした実態から、どのようにして、介護期間中に「仕事と介護、家庭」を両立していたか経験者の方に尋ねると、「地域の包括支援センターやデイサービス、ヘルパーさんを利用していた(60代・介護経験あり)」や、「デイサービスやショートステイを活用。家族との介護時間の分担する(30代・介護経験あり)」といった、地域の高齢者やその家族を支える地域包括支援センターの専門家や、特別老人ホーム等の福祉施設の介護福祉士や訪問看護員などの力を借りていた方が多数でした。
他にも、「自分の状況を派遣先の上司や派遣元の営業に相談をして、介護期間中は仕事が忙しいときのスポット勤務に変えてもらった(40代・介護経験あり)」というように、言いにくいことでも職場の人に相談したことで、介護期間中に働き方を調整してもらったといった声がありました。
みなさん共通して、一人で抱え込まずに、周りの協力やサポートを受けながら、仕事と介護を両立していたことがわかりました。
しかしながら、介護が理由で離職の経験や予定について尋ねると、介護が理由で「離職の経験がある」方は27.3%となり、介護離職を経験した方は、自身の家族を含め、3割に上ることがわかりました。(図表4)
総務省の2017年の就業構造基本調査によると、過去1年間に介護や看護を理由に離職した人は、約10万人にのぼると言います。そういったことから、政府は企業や介護と仕事を両立する労働者向けに「介護離職ゼロ」を掲げる啓蒙活動を行っています。
次に、介護を行う上で心掛けていることを調査しました。
介護を行う上で、心がけていることを尋ねると、「頑張り過ぎない」が61.9%、「完璧主義にならない」が49.8%、「親族との会話の機会を増やす」が47.2%、「予定通りにいかなくても、気にしない」が45.0%、「仕事をする・社会とのつながりをもつ」が39.8%と続きました。コメントからは、「家族とよく話す。父の介護時の出来事をあとから笑い話にして、友人にも隠さず話していた(50代・介護経験あり)」や、「ヘルパーさんやケアマネさんに相談する(60代・介護経験あり)」というように、家族との協力や、ヘルパーさんやケアマネージャーなどの介護の専門家に相談し協力を仰ぐといった声がありました。
他にも現在介護中の方からは、「お金がないとか、精神的に追い詰められているなど、そういうことをケースワーカーなどに相談しにくいけれど、相談すれば意外と解決の糸口がつかめることも多かった。共有することが大事だと思う(50代・現在介護中)」というように、実際の経験から力強いコメントが寄せられました。
政府は、今年10月に予定されている消費税10%の引き上げで、嵩んでしまう介護事業者の負担を補填するため、各サービスの基本報酬の引き上げと、利用者の負担額の補填として、在宅サービスの毎月の支給限度額(区分支給限度基準)の変更を発表しています。
このように介護を取り巻く環境が日々変化をしている中で、介護経験者の方に、介護に関する情報収集方法を調査しました。
介護に関する情報収集の方法を尋ねると、「医療・介護施設等の専門スタッフ」が61.5%、「市・区役所」が61.0%、「インターネット検索」が44.6%と続きました。現在介護中の方からは、「市主催の介護教室に参加し、ケアマネージャーや病院の医師などと情報交換をしている(60代・介護中)」というように、積極的に介護に関する情報収集をしている方や、「知識がなく、金銭面での損や、使えるサービスが受けられないことがあった(40代・介護経験あり)」といった経験から得た意見もありました。
今回の調査では、働く女性の7割が介護を担う場合でも仕事と介護の両立を望んでいることがわかり、介護経験者のうち約8割の方が働きながら介護の両立し、「頑張りすぎない」や、「仕事をする・社会とのつながりをもつ」などといった心の持ち方で、介護と向き合っていることがわかりました。
また、地域包括支援センターやデイサービスなどの専門家のサポートを受けることや、必要であれば職場の人に相談し、働き方の調整をすることなど、「負担を一人で抱え込まずに、頼れる人に頼る」といった、介護をしながら自分自身の生活を続けていくための心の持ち方を教えていただきました。
【概要】
mitoriz「サステナブル∞ワークスタイルプロジェクト」とは?(※1)
mitorizは、2004年創業当初より長年にわたり、働く意欲ある主婦を中心とした女性達に「年齢・時間・場所の制約がない柔軟な働き方」を提供している背景から、2018年5月31日に「サステナブル∞ワークスタイルプロジェクト」を発足しました。国連で採択された2030年までの国際目標「SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)」の考えに基づき、企業および働く人にとって、無理・無駄なく、持続可能な働き方こそ、企業の生産性が向上し、本当の働き方改革の推進につながると考えます。
働く(社会とかかわる機会・社会参画)=見守りあう機会と定義し、今後、賛同パートナーと共に「サステナブル∞ワークスタイル」プロジェクトを推進いたします。
※1.「サステナブル∞ワークスタイルプロジェクト」についてはこちら>>
【サステナブル∞ワークスタイルプロジェクト 調査報告】一例
「働く女性の9割以上、健康のためにできるだけ長く働きたいと思う」
https://www.sbfield.co.jp/press/20180531-12965/
「出産後も仕事継続、85.2%がよかったと回答仕事をすることで自分が豊かに」
https://www.sbfield.co.jp/press/20180626-13059/
配偶者控除150万円まで拡大後も約9割の主婦は働き方を変えなかった
https://www.sbfield.co.jp/press/20190124-13703/
一覧ページはこちらから>>
https://www.sbfield.co.jp/report_cast/shufu-14/
※本プレスリリースのPDF版はこちらから>>
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株式会社mitorizは、ソフトブレーン株式会社(本社:東京都中央区、設立年月日:1992年6月17日、代表取締役社長:豊田浩文)のグループ会社として、全国の主婦を中心とした登録スタッフ96,111人のネットワークを活用し、北海道から沖縄まで全国のドラッグストアやスーパー、コンビニ、専門店など222,828店舗以上をカバーし、営業支援(ラウンダー)や市場調査(ミステリーショッパー、店頭調査など)を実施しています。当社代表の木名瀬博は、2004年にアサヒビールの社内独立支援制度に応募し、合格第1号事業として独立しました。
本社所在地 :東京都港区赤坂3-5-2 サンヨー赤坂ビル5階
設 立 :2004 年7 月 / 資本金 :151,499,329円
代表取締役社長 :木名瀬 博
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