第50回:フィールド活動(ラウンダー活動)の今後の方向性 | 株式会社mitoriz | つながりが、人に潤いをもたらす未来へ。
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2013/12/25

第50回:フィールド活動(ラウンダー活動)の今後の方向性

いよいよ今回で最終回となります「フィールド虎の巻」をスタートさせたのが、2009年3月10日です。

その間4年9カ月、おおよそ5年近くに渡りコラムを書かせていただきました。間が空いて皆さまから叱咤激励を頂戴しながらも、なんとか現在まで続けることができました。多くの皆様の支えがあればこそ続けられたコラムだと思っています。辛抱強くお付き合いいただきましたこと心より感謝いたします。

さて、最後のテーマですが、5年近く書き続けている間にもフィールド活動を取り巻く環境はめまぐるしく変化してきました。そして、その変化の流れはさらに強くなってきています。

フィールド活動に求められる要素も、より早く、より広範囲に、より具体的に、より正確に行うことが求められています。そういった意味では、フィールド活動という取組みが、企業においてより重要な位置づけとなり、その成果もよりハイレベルであることを求められてきていることが判ります。

フィールド活動にかかるコストについて、従来、店舗担当者は、営業組織の末端部隊としての位置づけでしたので、営業組織の人件費として捉えられていました。

しかしながら、昨今、フィールドマーケティングという考えの基、店頭における販促活動をどれだけ効果的に展開できるかという「店頭販促策と連動した営業活動」が主流となり、チャンスロスを軽減する取組に力点が移っています。店頭販促の効果検証が当たり前のように行われている中、一部のフィールド活動は、既に店頭販促の費用対効果を検証する上でのコストの一部として認識されるようになっています。

今後益々、本部営業担当者との棲み分けが明確になる中、フィールド活動はより専門性を高めて行かなければなりません。フィールドマーケティングの浸透・実践により、分断されていた従来の売る為のプリマーケティングは、大きなPDCAサイクルを構築し、情報循環を可能にしていくこととなります。

それは、消費者情報を取り込んだ循環型マーケティングへと進化していくことを意味しています。そして、フィールド活動はそのサイクルの流れの一部を担う重要なセクションとなっていきます。

それを実現するためには、現在活動の制約となっている人的要素・時間的要素・エリア的要素を抜本的に解決できる仕組みと運営体制の構築が必要となります。

「商品と消費者の接するシーン」をフィールドと位置づけ、その最大効果を出す活動をフィールド活動と定義すると、商品を訴求するために、必要なエリア・チェーン・店舗で、適切な時期に、どれだけ小さな規模で、どれだけ数多く、スピーディに必要な活動を行えるかということが今後のフィールド活動であるといえます。

一見困難なテーマのようですが、現在のフィールド活動の形は多様化しており、大規模エリアを一斉にカバーできる人員を確保している企業も多くあります。あとは短い準備期間で小ロットの案件を多頻度実施できる仕組みが作れるかということですが、IT技術の進歩により論理的には可能だと考えています。

今後10年をリードするフィールド活動をどのように構築するか益々市場の動向に目が離せなくなりそうです。

木名瀬 博のフィールド虎の巻

序章

第1章 消費者接点として重要性を増す店頭のあり方とこれからのフィールド活動(ラウンダー活動)

第2章 本部商談結果と店頭をどのように連携・連動させるか

第3章 フィールド活動(ラウンダー活動)によって得られる情報の活用方法

第4章 フィールド活動(ラウンダー活動)をさらに強化するために見直すべきポイント

第5章 フィールド活動(ラウンダー活動)の分類と役割

第6章 店頭で競合他社より優位に立つためのフィールド活動(ラウンダー活動)体系の見直し方

第7章 営業担当者とフィールド業務をつなぐ2つのPDCAサイクル

第8章 事例で解説、フィールド活動(ラウンダー活動)のポイントと成果

第9章 フィールドスタッフ(ラウンダースタッフ)の契約形態

第10章 フィールドスタッフのスキルとモチベーション

終章 フィールド活動の今後の方向性

最後に、フィールド活動に携わられている皆様にとりまして、このコラムが一助となり、フィールド活動の発展に結びつきますことを心より祈念しまして完了とさせていただきます。 誠に有難うございました。

木名瀬 博のフィールド虎の巻

序章

第1章 消費者接点として重要性を増す店頭のあり方とこれからのフィールド活動(ラウンダー活動)

第2章 本部商談結果と店頭をどのように連携・連動させるか

第3章 フィールド活動(ラウンダー活動)によって得られる情報の活用方法

第4章 フィールド活動(ラウンダー活動)をさらに強化するために見直すべきポイント

第5章 フィールド活動(ラウンダー活動)の分類と役割

第6章 店頭で競合他社より優位に立つためのフィールド活動(ラウンダー活動)体系の見直し方

第7章 営業担当者とフィールド業務をつなぐ2つのPDCAサイクル

第8章 事例で解説、フィールド活動(ラウンダー活動)のポイントと成果

第9章 フィールドスタッフ(ラウンダースタッフ)の契約形態

第10章 フィールドスタッフのスキルとモチベーション

終章 フィールド活動の今後の方向性