第41回:フィールドスタッフ(ラウンダースタッフ)の契約形態(4) | 株式会社mitoriz | つながりが、人に潤いをもたらす未来へ。
  • TOP
  • BLOG
  • 第41回:フィールド...

BLOG

2011/1/20

第41回:フィールドスタッフ(ラウンダースタッフ)の契約形態(4)

今回も引き続き、フィールドスタッフ(ラウンダースタッフ)の契約形態の特徴について説明していきます。

前回は「契約社員」の場合の特徴を解説しましたが、今回は「パート契約社員」にてフィールド活動(ラウンダー活動)体制をとっている場合の特徴を解説していきます。

【パート契約社員によるフィールド活動(ラウンダー活動)を行っているケース】

  • 主として主婦等の女性を採用する際に活用される契約形態である。
  • 会社との直接契約のため、ロイヤリティは契約社員と同様高く、会社の考え方・商品知識・短期的な販促計画であれば内容を十分に理解して活動する。
  • 複数年継続契約している者の中には、社員より店頭スキルが高く、店舗情報に詳しい熟練者が多い。
  • パート契約社員の多くは女性であるが、主婦目線での消費者の立場に立った活動を行い、売り場づくりに関してもきめ細やかで、店頭フィールド活動(ラウンダー活動)に向いている。
  • フィールド業務専任の有期契約であり、契約社員よりローコストであることから広域エリア・多店舗でのフィールド活動(ラウンダー活動)展開が可能となる。
  • 契約期間は1ヶ月単位から1年単位と、企業の考え方により異なる。
  • 契約期間は、短いと更新事務作業が煩雑になる一方、長いと契約の中途解約が難しくなる。
  • 報酬は社員と比較するとローコストとなり、一般的なパート社員の平均給与レベルである。
  • パート契約社員の多くは配偶者の扶養控除対象になるため年収を103万円以下に抑えていることが多い。
  • パート契約社員の年間給与所得を103万円以内に収める為に、就業時間として週4日10:00〜16:00勤務+1か月の雇用中断期間を設けるケースが一般的である。
  • 長期でパート契約社員を活用している企業の中には、高齢化の問題が出ている企業もある。また複数年継続契約をしている場合、契約社員同様継続雇用期待を抱かせているという理由で、一方的な契約解除をすることはできないという問題を抱えている。
  • フィールド活動(ラウンダー活動)の具体的な指示や明確な評価基準が無い場合、直属の営業担当のレベルによりパート契約社員のレベルにバラツキが生じてしまう。
  • パート契約社員の潜在能力を十分に活用するために重要なこととして、具体的な指示があればあるほど能力を発揮する傾向がある。曖昧な指示では曖昧な活動になる傾向がある。
  • 年功制の給与形態を採用している場合、パート契約社員間での時給差が付きにくく、報酬での優秀者のモチベーション維持は困難となる。その場合、現場社員による慰労の言葉等の精神面でのフォローをしなければならなくなり、ベテランのパート契約社員は扱いにくいと誤解されてしまうケースもある。

次回は、「派遣契約社員」の契約形態の特徴について説明していきます。

木名瀬 博のフィールド虎の巻

序章

第1章 消費者接点として重要性を増す店頭のあり方とこれからのフィールド活動(ラウンダー活動)

第2章 本部商談結果と店頭をどのように連携・連動させるか

第3章 フィールド活動(ラウンダー活動)によって得られる情報の活用方法

第4章 フィールド活動(ラウンダー活動)をさらに強化するために見直すべきポイント

第5章 フィールド活動(ラウンダー活動)の分類と役割

第6章 店頭で競合他社より優位に立つためのフィールド活動(ラウンダー活動)体系の見直し方

第7章 営業担当者とフィールド業務をつなぐ2つのPDCAサイクル

第8章 事例で解説、フィールド活動(ラウンダー活動)のポイントと成果

第9章 フィールドスタッフ(ラウンダースタッフ)の契約形態

第10章 フィールドスタッフのスキルとモチベーション

終章 フィールド活動の今後の方向性