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2009/8/11

第11回:フィールド活動(ラウンダー活動)によって得られる情報の活用方法(目的編)

第11回:フィールド活動(ラウンダー活動)によって得られる情報の活用方法(目的編)

前回は、フィールド活動(ラウンダー活動)によって得られる情報の活用方法を、「立場・役割」という観点でお伝えいたしました。今回は特に「目的」という観点での活用方法をお伝えいたします。

前回のコラムでは、フィールド活動(ラウンダー活動)から得られる店頭情報は、組織として広く活用することが重要であるということをお伝えしました。

今回はもう一つ、大切なことをお伝えします。それは、「必要な店頭情報を得るために毎月報告内容を変化させる」ということです。更に、月中であっても活動指示内容が変化したならば指示に合わせて報告内容も柔軟に変化させる必要があります。というのも、店頭活動の目的によって、活動結果を検証するための報告項目は異なるからです。毎月の活動指示は重点活動で構成されているので、活動報告項目もその活動の目的に合った項目で構成しなければなりません。つまり、活動の目的によってチェックすべき視点や活用方法が異なるため、活動結果の集計分析資料も、目的別に作成する必要があるということです。それぞれの切り口で作成することで、組織として広く早く有効に活用できるようになります。

そこで、フィールド活動(ラウンダー活動)の目的別に下記のとおり整理してみました。どのような視点で資料を作成するべきか、簡単ではありますがまとめてみましたので、今後の参考にしてください。

  • 【新商品】 店舗での導入状況、展開場所、POP設置状況、売れ行き、展開画像等
  • 【企 画】 店舗での導入状況、展開場所、売価、POP設置状況、売れ行き、展開画像等
  • 【定 番】 店舗での導入状況、フェイス数、POP設置状況、売れ行き、展開画像等
  • 【POP】 店舗での導入状況、展開場所、売り場担当者の評価、展開画像等
  • 【評 価】 店舗訪問件数、発注数量、陳列数量、企画提案件数等
  • 【教 育】 店舗面談者、基本活動の実施チェック項目、企画提案結果、コメント内容等
フィールド活動(ラウンダー活動)によって得られる情報の活用方法(目的編)

木名瀬 博のフィールド虎の巻

序章

第1章 消費者接点として重要性を増す店頭のあり方とこれからのフィールド活動(ラウンダー活動)

第2章 本部商談結果と店頭をどのように連携・連動させるか

第3章 フィールド活動(ラウンダー活動)によって得られる情報の活用方法

第4章 フィールド活動(ラウンダー活動)をさらに強化するために見直すべきポイント

第5章 フィールド活動(ラウンダー活動)の分類と役割

第6章 店頭で競合他社より優位に立つためのフィールド活動(ラウンダー活動)体系の見直し方

第7章 営業担当者とフィールド業務をつなぐ2つのPDCAサイクル

第8章 事例で解説、フィールド活動(ラウンダー活動)のポイントと成果

第9章 フィールドスタッフ(ラウンダースタッフ)の契約形態

第10章 フィールドスタッフのスキルとモチベーション

終章 フィールド活動の今後の方向性